えくりけいじばん ver2.0

USJ編 - 西村紳太郎

2015/09/03 (Thu) 01:23:23

USJ編1

池袋のある小さなカフェにさぁやといずみが飛び込んで来た。蜂蜜醤油お餅ちをツマミに生ビールを飲んでいる1人の男の客に詰め寄ってさぁやが言った。
「よぱらさんでしょう?」
その男は振り返りずに応えた。
「そうかも知れないが、違うかも知れないな。少なくともオレたちは初対面だと思うが何故オレの名前を知っている?」
いずみが答えた。
「私達は貴方を、いえ貴方達を知っているからです。探しましたよ、よぱらさん!」
よぱらと呼ばれた男はいずみんの顔を見てからグラスに残ったビールを飲み干してから聞いた。
「この時代でオレを、いや『よぱら』を尋ねて来るという事は何か面倒がある時だろうな。マッタク、お人好しが正義ぶってくれたお陰でこっちはノンビリとビールも飲めないな。」
いずみが怒鳴った。
「お人好しなんかじゃありません!あの人は…」
少し涙ぐむいずみを見てよぱらが手を合わせて優しい笑顔で謝った。
「ゴメン、ゴメン!イッタンゴメン!」
直後に店内に大きな打撃音が響いた。

後頭部を手で押さえながらよぱらが言った。
「それでオレに何の様なんだ?」
さぁやが端的に説明した。
ここ1ヶ月の間にスンリヲピューロランドとドゼニーリゾートが一夜にしてさら地になってしまって突然の閉園に追い込まれたという事件だ。
よぱらは冷静に言った。
「お前ら意味が分からん。それは世界規模で騒がれている大事件じゃないか。そんな事はテーマパークに全く興味のないオレでもニュースで知っている。今更身元も分からんオレを訪ねてそんな大事件をどうしろと言うのだ!」
さぁやが言った。
「だってこれは『この世の中の常識』ではあり得ない大事件でしょう?」
少しの間沈黙が流れた。そして、よぱらは手で2人を振り払うような仕草をして言った。
「あぁ、分かったよ。あんた達にお節介を焼いた奴がいたんだったな。調べて見るよ。訳の分からん大事はオレ達のせいだな。ハイハイ。」

それから一週間ほどして、熱気屋という居酒屋に4人が集まった。よぱらとさぁやといずみともう一人り。ゆりかという、いずみの秘書派遣事務所の新人だ。この事件の事で調べ物を手伝って貰っていたらしい。

よぱらは事件の事など忘れてしまったかの様にゆりか嬢とのお喋りに夢中になった。
「ここ熱気屋は九州料理の店で九州の名物料理が幾つも食べられるんだよ。」
ゆりかも珍しい郷土料理にわくわくしながら言った。
「九州は修学旅行で行きました!」
「修学旅行か!修学旅行の九州ってどんな所へ行くの?ゆりかちゃんは何処が楽しかった?」
ゆりかが明るく答えた。
「USJです!」
さぁやといずみが凍った。
すかさずいずみが突っ込んだ。
「USJは九州に無いから!」
さぁやがフォローする。
「え、ちょっと待って。ゆりかちゃんが修学旅行で行ったのは九州?それとももしかしたら大阪?」
もはやフォローにも何もなってい無い、
「えっ!えっ!?」
三人がこの前代未聞のオオボケの落とし所に困っている中でよぱらだけが真顔で聞き返した。
「ちょっとまて、九州のUSJだと!?」

USJ編 2 - 西村紳太郎

2015/09/10 (Thu) 00:30:50

「九州のUSJに行ったのか?」
よぱらがゆりかのに詰め寄った。
真剣な雰囲気をあえてスルーしながら、いずみが笑いながら言う。
「USJは大阪だから。」
しかし、よぱらは真面目な顔で言った。
「九州にUSJはあった。いや、ある未来があったんだ…、しかしそれを何故君が知っている?」
「USJが九州に?」
いずみとさぁやは声を揃えて言った。
よぱらが続ける。
「九州だけじゃない。2019年に翌年のオリンピックの費用負担に困った東京都は伊豆諸島と小笠原諸島を伊豆小笠原県として独立させた。そして出来た48の都道府県全てに何故かUSJが出来た。USJ48計画だ。」
「ぜ、全都道府県にUSJ??」
よぱらは頭を掻きながら続けた。
「何故もっと早く気がつかなかったんだ…たしか千葉USJは浦安、東京USJは多摩センターだった。」
いずみがマイメロの携帯ストラップを強く握りしめて言った。
「その場所って」
よぽらは頷き、そして頭を振った。
「場所についてはその通りだ。しかしこの世界ではあの計画は頓挫して実現してないはず…しかも一晩で更地になるなんて、そんな展開ではなかった。な、何か時空にねじれが起きているのか?」
さぁやがゆりかの両肩を揺すった。
「ゆりかちゃん、何か知っているの?」
ゆりかが引きつりながら答えた。
「え、し、知りません…」
いずみが更に追求した。
「でもね、ゆりかちゃん。この世界の九州にはUSJは無いの!」
よばらがいずみの肩をポンと叩いて言った。
「正に今何か異変が起きている。彼女の記憶を混乱させてはいけない。きっと『彼女は記憶』が異変のヒントになる。」
よぱらはゆりかに修学旅行での九州での様子を聞きいた。
「あの日はハウステンボスへ行く予定でしたが、私だけ高熱を出してホテルに居残りだったんです。でも熱が下がってきたので、こっそりマイクラPEをはじめて…」
ゆりかが遠い昔を思い出すように続けた。
「暫くしてスティーブ先生が私の所へ来て、今から皆んなとUSJへ行くよって…」
さぁやが聞いた。
「スティーブ先生?それはゆりかちゃんの学校の先生なの?」
「…いえ、学校では見たことがない人でした。何ていうか顔が四角い…」
よぱらが一つため息をついて聞いた。
「何で見たことも無い人を先生だと?そのスティーブの服装は?」
「え、えーと。緑色っぽいポロシャツに青いスラックス…」
よぱらは頭を抱えた。
「ま、まさか。ヤツがこの世界に…」

Re: USJ編 - あき

2015/09/09 (Wed) 22:25:48

九州USJの真実や如何に!??笑

新シリーズとっても楽しみにしております!!!!*\(^o^)/*

Re: USJ編 - さぁや

2015/09/08 (Tue) 19:09:03

「ゴメン、ゴメン!イッタンゴメン!」
さぁやが電車の中で笑いをこらえてニヤケ顔になったポイントです(*´ 艸`)

Re: USJ編 - 96

2015/09/08 (Tue) 18:08:41

「ちょっと待て九州のUSJだと?」

しびれました。

この展開は時空間移動が鍵ですね。

あの名言【九州のUSJ』の謎がついに明かされる新シリーズ

楽しみです。

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