えくりけいじばん ver2.0

エクリ殺人事件 ~珍撃の巨人編 第2話 - 227 よし

2015/02/09 (Mon) 17:23:52


パーティーもようやく落ち着きを取り戻したのはそれから1時間後だった。

「あのチビはいつか征伐してやる」
怒りの収まらないミコサはエレビンの指示により、
急遽今回の壁外遠征メンバーから外される事が決定されたのだった。
そして決定を下したエレビンとレバイは場の雰囲気を察して早々に岐路に着いていた。
また、エクリから派遣されていたメイドのツカサ・アッカーマン、ヒカル・ウターダは
国王からウオーヤ・イッチョウ内にある国王の隠れ家ロイヤル・ホーストに召喚されたため
ウトガルド城を後にした。 代わりにグリシャ・イエーガー卿の意向によって新たに「ロースクール」から
セクシーリョウ、ナチュラルかえ、魔女っ娘リンがパーティーに召喚された。

「こんばんは!ここからは私たち3人をよろしくお願いします。」
店を代表してセクシーリョウが皆に挨拶すると3人はステージで
歌と踊りを披露した。 「わたしたち、『一緒にかえりょ+りん』でーす。
実は二人(とりんちゃん)ともFateが大好きなので、
衣装の色もこだわりました!! サイリウムは青と白とご用意頂けるとうれしいでーす。」

◆ロースクールより補足
前回イベントで鮮烈な印象を残したかえりょ+りんが連続参戦!
『フェイト ゼロ』のオープニングテーマを披露してくれます。
注目はずばり“ハモリ”でしょう。。。。

「おお、やたら礼儀正しい子達だ!、生意気なエクリーズとはちがうぞ!!」
「やっぱり、ロースクールが一番だな、しかもみんな歌がうまいし、大人っぽくてセクシーだぞ。」
ステージが始まると兵団員が次々に声をあげた。 

「何いってんのよあんたたち!! この子たち、ハイスクールにも入れないくらい馬鹿なんだよ!!」
1人だけ残った元エクリの隊員、エレーナ・イエーガーが果敢にもステージに上がり3人に食いつく。

「あのー、ロースクールって法学部って言う意味で、、、私たち弁護士志望なんです」
ナチュラルかえが穏やかに応戦すると城内にエレーナに対する笑い声が響いた。

「どうでもいいじゃないですが、、、、そんなことより、コンサート続けましょ。。。」
魔女っ娘リンがフォローした。
かくしてパーティーはロースクールっ子たちの参加により一層の盛り上がりを見せていた。

「ちくしょー、こんなパーティー面白くないよ!!あたしの力でぶっ潰してやりたいよー」
「落ち着いて、エレーナ」ミコサがなだめる
「僕たちは、調査兵団なんだよ!こんな子達よりも人類に貢献できるんだ」イズミンもエレーナを励ました
「そうだ、わたしたちは、、、、人類のために。。。。」
やがて、エレーナも落ち着きを取り戻し、母親のメメシにあいさつすると
明日の遠征に備えて兵舎に戻っていった。

実はエレーナ・イエーガーには怒りを感じると巨人化するという特殊能力があり、今までもこの能力により
数多くの巨人を倒してきた実績がある。エレーナが兵団入り出来たのはこの能力のおかげなのである。

そしてロースクールの30分にわたるステージタイムが終わると
今までエクリーズなどいなかったかのような、淫靡で怪しくも大人っぽい雰囲気の
パーティーへと変わっていった。
時刻はもうすぐ10時になろうとしていた。



「ねえ、ちょっといいかしら」
メメシ・カルラ・イエーガーが周りを気遣いながら城に残っていたミコサとイズミンに声をかけた。
そして自分の部屋に来るよう2人に促した。

Re: エクリ殺人事件 ~珍撃の巨人編 第2話 - 227 よし

2015/02/09 (Mon) 17:33:04



「ミコサ、あなたのお母さんの事で話しておきたい事があるの。
イズミン、あなたも頭のいい子だから一緒に聞いて」
「アキ、の事?」
ミコサが尋ねた。
「そう、アキと私の事よ。 じつは、アキを主人に紹介したのは私なの。」
メメシが続けた。
「その頃主人は人類巨人化の研究に明け暮れていたの。
私が主人と出会ったのも私の特集能力がきっかけだったのよ。」

「特殊、のうりょく。。。」
「そう、端的にいうと計算能力よ。
当時私には『ありんす』というライバルがいたの。
共に宇宙の謎を解明するため、熾烈な研究を重ねていた。
そして、私は宇宙誕生に関係するある素粒子を発見したの。」
「まさか」
ミコサとイズミンが声を上げた。

「そう、スタップ素粒子よ」
「あの、『スタップ素粒子はありんす。。。』の。。。」
「でも、それはありんすが私を陥れるために巧妙に仕掛けた罠だったの。」
暫くの沈黙のあとメメシが続けた

「事件の後、表舞台から姿を消して生きるために必死だった私を拾ってくれたのがグリシャなの。
結局、スタップ素粒子の存在は証明できなかったけど、
巨人化との因果関係を計算によって導き出していた私は、人間によって巨人化を再現させるために
すでに巨人化する能力を持った人間の検体が必要だった。」

「それって」
「そうよ、あなたのお母さんよ。
そしてもう1人、グリシャの右腕だったボンビー」
唖然とするミコサとイズミンにメメシが畳み掛けるように、そして無表情で話を続けた。

「理論実証と実用化の手腕に長けていたボンビーはグリシャの豊富な資金に目をつけ
アキをグリシャの妾にすることを提案した。
その時、既に私と恋仲だったグリシャ自らその事に同意したのよ。」

初めて聞かされる事実にイズミンはもとより、ミコサは唖然とした表情を浮かべていた。
「わ、私とツカサのお母さんは、、、」

「安心して、結局グリシャとアキの間に子供は出来なかった。。。
それから、アキはボンビーの元でひたすら実験に協力する日々か続いたの。
あたたとツカサは間違いなくボンビーとアキの間に生まれた子よ」

「で、でもおばさん、エレーナはおばさんの子じゃなくて実はミコサやツカサと同じく
アキの子供なんでしょ」
「イズミン、あなたは賢い子ね。でもあの子はアニの巨人化の遺伝子を受け継いだのではなく、
夫とボンビーの実験によって私の体内にいる時に”再現”された子なのよ」

それからメメシはスタップ素粒子の巨人化実証実験の詳細について
2人に話し始めた。



============================================

「うまくいったわね」
肉を頬張りながらサーヤ・ブラウスはつぶやいた
「お前はのんきだな。 私たちの秘密が調査兵団に知れたら大変なことになるぞ。」
それまでの横暴な態度とは打って変わって城主のグリシャ・カルラ・イエーガーは
一人の女性兵士を気遣うようにある説得をはじめようとしていた。


「どーでもいーじゃん、そんなこと」
「お前はレバイたちに殺され、私も家族を失うことに」
「国王は知ってるんじゃないの? あなたが作った巨人がウオール・フォーゼを破壊して
人類をウオール・クローダまで交代させた事を」
「あれは、意図してやったことじゃない」
「あら、じゃあエレーナみたいな正義の巨人を作りなさいよ」
「エレーナだって巨人になった後自分を制御しきれないんだ。それにもうあの実験施設は。。。」
「私は調査兵団なのよ。協力してあげるわ。巨人化の鍵を握る資料があの地下室にあるんでしょ。
それをもって帰ればメメシとボンビーを使って完璧な巨人が今度こそ作れるんでしょ。」
「。。。。」

しばらくの沈黙の後、グリシャは搾り出すような声でつぶやいた。
「必要ない」
「なぜ」
「妻を殺してくれ」
「。。。」
「あいつは、私の娘たちを殺そうとしたんだ」
「何を言ってるの?自分の子供じゃない。」
「じつは、違うんだ」

「ふーん」サーヤはどうでもいいといった気の抜けた返事をした。
「あの子達は、」

「人間の巨人化が成功したらあの女と別れて私を妻にしてくれるって言ったわよね」
「その通りだ」
「でも正確には私にあの女を殺させて、、、なんでしょ」
「。。。」
「自分では直接手を下さないものね」
「やるのか」

「巨人化が成功したら考えるわ」
サーヤはそう言い残すとグリシャの部部屋を出て、パーティーに戻った。


============================================

メメシの部屋ではミコサとイズミンとの話し合いが続いていた。


「ス、スタップ素粒子の取り出しに成功したんだね」
イズミンがつぶやいた。
「そうよ。アキの体内から取り出したスタップ素粒子をエレーナに埋め込んだのよ。
取出しには命の危険が伴うから取り出せるチャンスは1度だけ、他人に埋め込む
タイミングも一度きりよ。でも人工的にスタップ素粒子を作り出せたら誰でも巨人になりえるのよ」

「でも、でもなぜ今それをぼく達に話すの?」

「急ぐ必要があるの」
といって2人に鍵を差し出すメメシ
「シガンシナ区にある夫の生家の地下室の鍵よ」

「ここに巨人の秘密を暴く鍵があるわ。あなたは明日の壁外遠征メンバーから外れたでしょ」
「ええ、エレビンとレバイの怒りを買ってしまったから」
「さっきエレビンから、明日の遠征はシガンシナ方面だと聞いたわ。
イズミンに協力してもらってあなたが遠征隊の後をつけて行けば生家までたどり着ける。 
あるものをそこからを持ち出してきて欲しいの」
「おじさんはこの事を」
「知らないわ」



しばらくの沈黙の後、意を決したようにミコサが口を開いた。
「おばさん、分かってんのよ。本当のこと言いなさいよ。お父さんとは毎晩会ってんでしょう。」
「それは」
「信じてミコサ」
「わたし、見たのよ。父の実験室に来るあなたの姿を」

「もう少しで、アキやエレーナのように巨人化できる人間を作り出せる。」
「その鍵が地下室に?」
「スタップ素粒子作成の設計図があるの」


「もう一つ聞いていないことがあるよ」
今度はイズミンが問いただす
「主人にいえない理由、ね。
あなたたち、さっきの主人の行動とレバイの発言を聞いたでしょ。 
彼は自分の富と地位のためにわたしたちを利用しているだけ。
巨人化実験が成功したら確実にボンビーと私は抹殺されるわ」

「成功したら、どうする気」
今度はミコサが詰め寄った。
「リーブス商会と取引したの。
王政直属の商会だから勝手なことは出来ないし、きっと人類のために役立ててくれるはず」

「わかったよ」
イズミンが答えた
「いいだろ、ミコサ」
「ああ、」
ミコサも答えた。


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