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~エクリ殺人事件~松下紳之助編 スピンオフ2話 第6話 - 管理人96(代理投稿)

2015/02/06 (Fri) 16:52:28

エクリ殺人事件 松下紳之助編  スピンオフ2 ~日記~




(これはスピンオフ小説であり本編とはパラレルワールドという設定です)



あの事件から一ヶ月後。

愛々、あき、ゆーき、あやめ、つかさ、さぁやがあのホールに集まっていた。

そこへ、白い服を着たいずみんがホールに入って来た。



さぁや「この顔ぶれであなたに呼び出されるとは何か重要な用事のようね」

いずみん「あの後、紳之助様の身の回りを整理していた時に古い日記の一部を見つけました」

あやめ「お父様、日記を書いていたなんて。そんなにマメな人でしたっけ?」

ゆーき「でも、お父様はレビューは良く書いていたからね」

愛々「ここで皆で人の日記を読もうというの?」

いずみん「確かに良くない事かもしれません。でもここにいる皆様には知っておいた方が良い事実が…」

いずみんはそう言うと日記の一部を机の上に置いた。

いずみん「焼却処分しようとされたみたいですが、暖炉の奥に一部が残っていました」



あやめ「随分古そうな日記ね、私が読むわ」



○月×日

娘が死んだ。妻の死と引き換えに残された私の唯一の生きがいだった娘が...



ゆーき「娘が死んだ?妻の死?どういうこと?」

あき「おどろいたなぁ、オイラの前にもいたのか」



○月×日

「科学技術庁の総力をあげて史上最高のロボットを作るのだ!」

私は取引先の力を使って科学技術庁へ乗り込んだ。

私は科学の力で娘を取り戻そうとしていた。

しかし科学技術庁は私の提案を退いた。

どうやら私の前にも同じような提案をして科学技術庁長官の座を追われた人間がいたらしい。

仕方なく財団Xの力を借りて理科学研究所でその野望を遂行する事になった。



○月×日

「史上最高のロボットだ」

超能力をも発揮する優れた頭脳、両足のジェット推進で空を飛び、スバ抜けた聴力と透視力、全身に武器を内蔵し、剛腕、口から高熱の炎を吐き、おへそのスイッチで身体の形状を自由に変えられ、深海でも活躍でき、親知らずのスイッチで人間の何百倍もの速度で動けるロボット。

さすがの財団Xもそれだけの資金を私に投資はしてくれず、その殆どの能力はお蔵入りになった。

しかし財団Xが持っている高度な技術が投入された。

ロボットと言っても、空中元素固定装置を応用した人口細胞による人間そっくりの身体を持ち、仮想記憶を植え付ける事によって本人すらアンドロイドだと気が付かないほど人間社会に適合できるらしい。

これで私の娘が、いや妻さえも取り戻せるかもしれない。



○月×日

実験機が出来上がった。

見た目は美しいが私の娘の雰囲気とは違うようだったが、後から担当デザイナーの沢村河内の指示書を見て理由が分かった。「テキトーに華奢で美人に」としか書いていなかった。

娘とは違う雰囲気であった為にさやと名づけた。

財団Xの意向もかなり入って戦闘力重視のようだ。

その1番目の娘は勇ましく。超人的な身体能力やスナイパーとしての才能、超合金Zの細いワイヤーで鋼鉄を一瞬で真っ二つにするほどの攻撃力を持っていた。

しばらく世界各地の紛争の最前線で活躍していたが姿をくらませてしまった。



愛々氏「ん?さやって書いて無かった?」




○月×日

2番目の実験機が出来上がった。

1番目と比べるとおとなしかったが、記憶操作のデータの一部が古かった為か何故か昭和の歌が沢山刷り込まれていた。更に「さ行」の発音に時々問題が生じていたが、言語回路の問題ではなく内部の電磁放射ノイズが声帯に影響を及ぼしていることが分かった。しかもこの問題は深刻で電磁放射が体内から漏れ出て周りの人間にも影響が出ることがあった。メメと名付けた。定期的に浜松市のメンテナンスーセンターで調整をする必要があるらしい。



あき「これって!!??」



○月×日

3番目の実験機が出来上がった。

3番目は幼いというのか美少女であったが記憶操作のデータの問題か人口染色体の問題か、一人称を「オイラ」と名乗っていた。

まだ仕上がったばかりで身体中に包帯を巻いた実験機が言った。「オイラ3人目だから...」ってなんか雰囲気が違う…

話す内容もいろんな人を惑わせる事が多かった。ゴンと名付けて暫く研究センターのスタッフとして働いてもらおう。



ゆーき「オイラ???」



○月×日

今日、理科学研究所の担当員の小保肩さんが、オタクや腐女子に対する治療技術「オタック細胞」の研究に専念する為に別の部署に移転になった。研究は後任の神保町博士に委ねられたが、神保町博士が今までの研究ノートが3冊しかないと嘆いていた。




○月×日

4番目の実験は二人同時に出来上がった。1人は極端なオタクになってしまった。前任者の小保肩さんが、何か別の研究で使用していた細胞が混入したのかもしれない。もう一人は自分を魔女だと思い込んでいた。やはり記憶操作の工程が一番難しいようだ。それぞれゆきとあやと名付けた。



つかさ「これって?お二人の事じゃ...」



○月×日

5番目の実験機。ばっさと名付けられたプロトタイプが出来上がった。記憶操作も工程も問題なく、細胞培養も不純物の混入を完全に遮断できた。いよいよプロジェクトが最終段階を迎えた。



○月×日

ありす1号。

とうとう娘が復活した。全てが仕様通り、の筈だった。しかし私はここへ来て自分の野望の最大の失態に気が付いた。

娘の記憶のデータが無い。目の前にいるのは娘ではない。人工的に創り上げた記憶では死んだ娘にはなれないのだ。




○月×日

私はこのプロジェクトから手を引いた。研究は財団Xが引き継ぐらしいが私にはもう興味がない。

しかし私の私欲で生み出されたある意味私の7人の娘たち。

この娘たちについては、後に私が責任を持って何らかの形で引き取ろう。

この事は誰にも口外してはならない。この日記も処分しなくては…



全員が押し黙ってしまった。

暫くの沈黙の後いずみんが切り出した。




いずみん「ここに書いてある通り、皆様は我々財団Xの財産です。」

愛々氏「いずみさん?突然何を言っているの?」

あき「そうだよ、財産ってなんだよ」

ゆーき「えっ!財団Xって本当にあったの?」

さぁや「くっ!そういう事だったのね」

あやめ「良くわからないけど、早く逃げよう」

そういってホールを出ようとしたが一瞬早くホールの扉が自動的に閉まった。

いずみん「もう逃げられませんよ」

いずみんはポケットから小さな横笛を取り出した。

いずみん「この笛の音を聞くと、皆様の記憶が消去されます。」

笛を構えたその時。



ドーンっ!!!!

屋敷全体が大きく揺れ爆発音と共にホールの扉に大穴が空いた。

Re: ~エクリ殺人事件~松下紳之助編 スピンオフ2話 第6話 - 西村紳太郎

2015/02/08 (Sun) 18:45:46

みこす編。ちょっと話が捻れてますね。

依頼主はみこすのお父さん名義で、実際はみこすが依頼していたという事で納得下さい。

Re: ~エクリ殺人事件~松下紳之助編 スピンオフ2話 第6話 - 管理人96(代理投稿)

2015/02/06 (Fri) 17:11:28

エクリ殺人事件 〜松下紳之助編〜第6話


まどかが切り出した。
まどか「どう言う事なの?」


ゆーき「まどか、もう手遅れよ!ソウルジェムが!」
ちゃま「ゆーき姉ちゃん、何か違うから!」
もはや主人の死の事実すら麻痺している時間の流れ。


さぁや「それにしても、さっきの金田一さんの依頼主って誰なのかしら」
はづづがホールの出口に一枚の紙切れが落ちているのを見つけた。
はづづ「こんな紙切れがここに」
ちゃま「誰が落としていったのか想像が着くけどベタな展開ね。次にゆーき姉ちゃんがこう言う『ちょっと見せて!』。」
ゆーき「ちょっと見せて!」
かえちゃん「やっぱり言っちゃうんだ。」
しかし実際に紙切れをみてゆーきの顔色か変わった。
ゆーき「みこちゃん?ここに書いてあるのみこちゃんの…」
みこす「え、らまんちゃんどうしたの?何?何?何が書いてあるの?」
戯けなからそう言っていたもこすも、紙切れを渡されると黙ってしまった。
そして紙切れを丸めて握りしめた。
愛々氏「何が書いてあったの?」
ゆーき「そういえば、みこちゃんのお父さんも社長さんだよね。」
はづづ「紙切れにはみこさんのお父様が経営されている会社の所在地とみこさんのお父様の名が書かれていたかと思います。」
さぁや「依頼者。で間違いないわね」
ゆーきがみこすの両肩を揺さぶる。
ゆーき「みこちゃん?何で?何を調べていたの?」
みこすがゆーきの手を振りほどいた。
みこす「私のお父さんは零細企業だったけれども自分で会社を立ち上げた。最初は順調だった。」
みこすは少し目をうるませながら続けた。
みこす「お父さんは研究室ばかりで私の事もかまってくれなかった、でもそんなお父さんが大好きだった。」
みこす「松下はおとうさんの申請した特許が欲しくてお父さんを利用したの。お父さんが苦労して完成させた虹色発光ダイオードの特許を…」
まどか「あれは、あなたのお父さんの発明だったの?」
みこす「お父さんの会社は投資に見合う利益が得られなくて、もはや倒産寸前」


ゆーき「父さんだけに…」
リン「ゆーきちゃん、今は黙って」
かえ「ぷっ」
リン「真面目な話してるのに」
リンがとうとうゆーきの頬を引っ叩いた。
ゆーき「打ったね、お父さんにも打たれた事ないのに!」
直ぐにリンちゃんの華麗な昇竜拳が決まった。


そんなドタバタを無視してみこすがつづける。
みこす「お父さん、とうとう最近は可笑しな事を口走るようになった『これを使えばガンダムの性能は数倍になる!』とか何とか…」
かえ「ガンダム?」
みこす「松下紳之助の周りにお父さんの虹色発光ダイオードの発明に関する証拠が無いかと調査を依頼したの…」


さぁや「だとすれば、調査はともかく殺してしまっては元も子もないわね。」
みこす「私は何もしてない。もっとも恨んではいたけど、まさかあんな風に…」
昇竜拳のKOからも立ち上がったゆーきがみこすに抱きついた。
ゆーき「ごめんね、みこちゃん。今までそんな事全然知らずに…」
みこす「良いよ。最初はお父さんの事でらまんちゃんに近づいたんだけど…」
抱きついたゆーきを離して
みこす「らまんちゃんとコスプレしたり薄い本を買ったり読んだりしているうちに楽しくて、本当のお友達になれるかも知れないと思った。」
ゆーきが泣き出した。
ゆーき「何言ってるんだよ。みこちゃんはマブダチだよ!」
2人は抱き合って泣いた。




リンちゃんも感動してめをうるませていたが、拳の血の滲みが壮絶な一撃であった事をしめしていた。

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